こんな天気の状況で、私たちの野望はあえなく打ち砕かれてしまった・・・
そして、いろんなところで書かれている
「富士山は、始めて登山する山じゃない!」
「富士山をなめるな!」
この言葉が使わる意味がよぉくわかる出来事がいくつかありました。
その1
山小屋泊、翌日早朝
窓から天気を確認する私、向こうの方からお兄ちゃんが下山してきた。
お兄ちゃんの服装はというと、
冬用のフード付きのジャケット、そのフードにはフワフワの毛が付いていた。
たぶん、ズボンも速乾タイプじゃないかったはず。
背中に背負ってるのはザックではなく、スポーツバッグをリュックのように背中にかけてるだけ。
もちろん、カバーなんてついてない。
その日の夜中の気温は1℃。
おそらく、その早朝の気温も一桁前半だったはず。
そのお兄ちゃん、かなり冷えて寒かったことでしょう・・・・・
その2
わたしたちより、先に下山していった親子。
山頂目指して出たのはいいけど、風が強くとても歩けないということで
小屋に引き返してきた。
お母さんは、ちゃんとした雨具を用意していたらしく、袖口からはいってきた
部分だけ濡れたらしい。
お父さんは、それより劣る雨具らしく、濡れてはいないけど身体が湿っぽいと。
問題は、男の子の服装。
下着となるシャツは速乾みたいなのを着ていたけど、その上の長袖はコットン。
持ってきてる上着のトレーナーもコットン。
靴はトレッキングシューズだったけど、靴下はスクールソックス。
ズボンも、ウインドブレーカーのようなシャカシャカの生地のやつ。
雨具は、そこらへんで売ってる、半透明のカッパ。
全身びしょ濡れで、着替えもないらしく「寒い寒い」といって震えてた・・・・
お父さんのシャツを借りて着ていたけど相当寒かったらしい。
だからって、子供の着替えを貸すわけにもいかず、使い捨てカイロをあげた。
お父さんとお母さんが
「来年、もう一回来ようか!」って、子供にいっていたけど、
「ヤダ!もう、絶対来ない!!」といっていた・・・・・
きちんと、用意してあらゆる対策をしていかないから、子供はこういうことでトラウマになり
山が嫌いになることが多いらしい・・・・・
その3
下山途中、半透明の雨合羽の外人さんたち、いっぱいとすれ違う。
もちろんジーンズもいた。
半透明のポンチョタイプのは、もちろん強風を受けてビリビリとなってる人達多数。
ツアーのついでに登ってるような中国人の団体。
最悪なのは、傘さして登ってるバカもいた。
これは、ツアー会社がわるだろう!!
その4
五合目にて、買い物中、「シャッター押してください」って言われた。
女性5人組のグループ。
撮影後、「これからですか?」と聞いてみた。
「はい、そうです」
私、思わず「・・・・・・・・・・・・・・・・」
そのグループの服装だけど、3人はちゃんと雨具も靴もザックカバーも用意してる。
が、残り2人が問題!!
ザックはどんなのか見えなかった。
だって、ディズニーランドで売られてるキャラクターのポンチョを着てたから(オイオイ!!)
大きなお世話かも、大きなお世話かもと思ったけど言わずにいられなかった。
「これ、かなり危険ですよ。」
「上の方は、風強いから、これでいくとポンチョの中に風含んで風船になって飛ばされる
事だってあるから」
「えぇぇ。そんなに?」
「だって、横から下から突風が吹いてきますよ、私たちのこの格好でさえ
飛ばされそうになりながら下りてきたから」
「もし、これで行くなら、ザックを外にだしてザックのベルトでポンチョを押さえるかたちに
しないと危ないし、あっという間に破けちゃいますよ」
「だったら、ズボンの中に入れちゃおうよ」
「それか、ひも(ベルト)で縛る?」
なにやら、対策を考えてた。
足下みて「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「こんな天気にスニーカーーなんて、あっという間に靴の中濡れちゃって
身体冷えちゃいますよ。」
「富士山に行くときには、ちゃんとこんな格好(ちゃんと用意した3人を指して)しないと
下手すると死んじゃうことだってあるから」
ポンチョ2人
「やべぇ、完全、富士山なめてた」
そうそう、あんたたち、山なめすぎ!!
とは言いませんでしたけどね。言いたかったけど。
おばちゃんパワー丸出しで、説教してきましたよ(爆)
でも、子供にもちゃんと雨具着せ、足下はスパッツでカバーさせてた私の言葉は
きっと、その子たちに届いてたと信じてます。
ま、その後その2人がどうなったかはわかりません。
そして、なによりびっくりだたのは、ツアーの強行突破ですね。
予定組んでるし、お金もらってるから仕方ないけど、まぁ、後から後から
団体のバスが到着して中から人が下りてくること、くること。
息子曰く
カラフル戦隊 レインレンジャー!
この4枚、ほぼ同時刻に別々のグループを写してみました。
そして、みんなガイドさんが持ってる旗について歩いていきました。
この4枚の写真みてわかると思いますが、白い雨具は、安い半透明の合羽ですね、たぶん。
これだけでも数人の人がいます。
グループはこれだけじゃないので、かなりの人が軽装で登ってるということになる。
中には、半袖、短パン、スニーカーにこの合羽っていう男性もいた。
ツアーなんだから、せめて申し込みの段階で準備に関してはちゃんと説明してはどうなんだろうか?
雨具はゴアまでいかずとも最低限の物を用意してもらうとか、服装、靴に関してもきちんと
説明するとか。
いくらお金もらってるからって、軽装の人を連れて行くのはどうなんでしょう?
これって、ツアー会社にとって今後の課題となるのではないでしょうか?
ある意味、トムラウシと同じような事になる可能性だってある。
個人で来てる人たちはみんな、五合目で待機して、下りてくる人達に上の状況を確認したりして
今後の予定を決めかねていた。
でも、ほとんどの人が安全を優先して今日は止めようと言ってた。
私も数人の方に話しかけられ、7合目での様子を話た。
中には、新潟から社員旅行で来てるいう方もいた。
3年越しの計画だったのに・・・と嘆いていたが、無理だと判断せざるをえないといってた。
あと、6合目まで下りてきたときに、空の馬が上へ向かっていた。
誰かを迎えにいくのだろうか?
そういえば、行くときは、馬に乗って五合目に向かってる人がいたし
馬車みたいに乗り合いのに乗ってる夫婦もいた。
馬って、観光だけじゃなくて、こういう仕事もしてるんだとこの時知った。
登山口まで下りてきて、五合目に向かう途中救急車も来ていた。
きっと、7合目付近から登山口までは馬が運ぶんでしょうね。
レスキュー隊ならぬ レスキューホース ってやつですね。
で、この下山途中、息子のストックが壊れた!!
あの焼き印用のストック。
手元のところがスポッって抜けちゃったんです。
だから、ストラップに手を入れて持つことができない・・・・
仕方ないから、子供に私の1本を貸し、私は息子のをのばして金剛杖のようにして
歩いてました。
こんな事からも、今日は山頂まで行くのはやめなさいって富士山がいってたようですね。
山頂に向かう途中で壊れちゃったら、それこそどうしようもなかったかもと思いましたから。
そんなで、帰ってきてからすぐに山のお店にストックを、修理に持っていきました。
店に入るなり、「天気悪くて撤収~」と挨拶!
私の家族もそうだし、職場の師匠も、お店の人も天気を気にしてくれていたようです。
もちろん、ブロ友の人達も。
みんな、ありがとうございますm(_ _)m
で、お店で山での様子を話すと、「やっぱりいるんだ、軽装のひとぉ」とか
「そんな親がこどもを山嫌いにさせちゃうんだよなぁ」とか、話してて
「そうそう、寒くはなかったけど、やっぱり濡れない手袋が欲しい」
っていったら、「あるけどぉ、でも荷物になっちゃうし、日中は熱くて付けてらんないよ」
「どうしても濡れないのが欲しかったら、台所のやつ使うしかないよ」
えっ?台所の手袋?
どこかで聞いた台詞???
そうです、某ブログ内で人気のMさんの言うことは正しかったのです。
(_ _)ノ_彡☆バンバン!
そうそう、この日、だれか突風で飛ばされ怪我をして救急車で運ばれたと、ニュースで
いってたそうです。
お店の人も母も言ってた。
時間からして、私たちの下山中走っていった救急車がそれのようです。
それとは別に、山頂で心肺停止という事故?もあったようですね。
私たちは親子は、どうやら富士山を通る雨雲に好意をもたれてるのか
2回とも雨、突風に出会ってしまいました・・・・
(好かれなくていいから!!)
それから、これは富士山に行く、前日のはなしだけど、スポーツ店にちょっと買い物によったら
女性が一人、道具を見ていた。
その後、店員さんと話をしてたないようが
「明日、富士山に行くんですけどなにを用意すればいいですか?」
(マジっすか?明日行くのに、今お買い物ですか?時刻はもう夕方6時ですが・・・)
シャツから雨具から靴から・・・・・今から全て揃えるらしい・・・・ビ(゚∇゚*)ビックリ!
いるんですね、こんな人も・・・・
こうやって、終わった今回の富士山。
そしてこれからも、るびるびの野望はまだまだ続くのだった。
こっそりリベンジに行ってやるんだ!!こっそりとね。
密かに、リベンジの計画を立ててるとは、親に言えない親不孝な娘であった・・・・